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羊を数えると眠れる・・・これって本当に効く?


羊を数えると眠れる・・・これって本当に効く?

「羊を数える」というのは一番古い睡眠方法なのではないでしょうか。洞穴の中に暮らす太古の時代に母親が子供に羊を数えて眠る方法を教えていたのではないか、と思うくらい、大昔の方法です。

方法は簡単簡潔。ベッドに横になって、何匹もの羊が次から次へと柵を飛び越えていく様子を思い浮かべるだけ。飛び越えるときに数を数えるのです。

「羊を数える」というアイデアは他の心理的な睡眠方法と同じ。シンプルな繰り返しによって退屈になる、そして眠くなる・・・というものです。反復・退屈・リズム感・シンプルな神経活動は睡眠に役立つ、ということは既に証明されていますよね。

私の母はいつも「羊を数えるのが一番眠れるのよ」と言っていました。でも私は、ふわふわした羊がベッドの柵を飛び越えていく様子を思い浮かべてしまって、よく眠れない夜を過ごしたものです。また小さい頃に好きだったアニメでは、登場人物が羊を数えるシーンがあったりしました。

家畜を数える睡眠方法は、なんと1600年代前半という昔に記されています。ミゲル・デ・セルバンテスがドン・キホーテの中で、ヤギを数える睡眠方法について書いているのです。他には、1832年に発行されたハリエット・マーティノーの「Illustrations of Political Economy」で、「どんどん続けて柵を飛び越える羊たちの単調なリズムが一番の睡眠方法だ」と述べられています。

「羊を数える」というのが、世界中で一番ポピュラーな睡眠方法になっていますよね。アニメでも、マンガでも、テレビ番組でも、この羊を数える方法が睡眠の頼みの綱のように描かれています。「羊を数える」という言葉自体が不眠症に関連付けられるようになるほど、最近では典型的なものとなりました。

でも、本当に効くのでしょうか?羊を数えると本当に眠れる?オックスフォード大学の研究者は、羊を数える方法はあまり効果的でないとしています。浜に打ちよせる水や滝を思い浮かべた被験者のほうがもっと精神的エネルギーを必要とし、結果、眠りに落ちるのが早かったのです。

研究者たちは、こういった精神的エネルギーを必要とする方法と羊を数える方法は、眠りを助ける効果は同程度しかないと結論付けています。不眠症に悩む人は精神的な方法を試すよりも、睡眠前の行動を直したり、温かいお風呂につかったり、食事を変えたり、ハーブの睡眠薬を試したりするほうが良いとのこと。

羊と不眠症は巷で永遠のペアとされていますが、実際はあまり効果的ではありませんよ。羊を数えながらハーブの睡眠薬を試してみてはいかが?