Posted on

子どもたちを睡眠不足から守って

睡眠不足から子供達を守れ

子どもたちを睡眠不足から守って

健やかな眠りと規則的に寝起きするよい習慣は、あなたのお子さんの幸福と健全な発育を決定づけます。

でも、実は多くの親ごさんが、睡眠不足を軽く見がちです。
子どもたちにとって、眠りがどんなに大切かをわかっていただくためにこの記事を書き、ニュージーランドの育児マガジン「Tots to Teen」に掲載しました。
Tots to Teen. The importance of sleep by Kirsten Taylor

睡眠不足から子供達を守れ

眠りと子どもの発育

子どもの発育や能力を最大限に伸ばしてやるためには、十分な睡眠が必要です。
睡眠は、子どもたちの身体的精神的な成長と幸福に、直接的にかかわっています。
2歳までの幼い子どもたちは、実際、起きている時間よりも眠っている時間の方が長いのです。
これら幼児にとって睡眠は非常に重要です。子どもたちが成長、発育するにつれ、脳の機能も高まってゆきます。
ぐっすり眠ることは、脳の認知能力を高めるためには欠かせません。

最近行われたオーストラリアのある研究で、子どもたちの睡眠パターンが、子どもの発育の様々な側面と比較されました。
睡眠時間が足りない子どもたちは、身体的、精神的、社会的な面で最低のスコアしか出せませんでした。
別の研究では、睡眠時間が少ない、または断片的にしか眠れない学齢児童は、行動や学習に問題がありやすいと報告されています。
特に、より複雑な事柄を最後までやり遂げることができません。

子どもの睡眠不足と素行

あなたのお子さんは、疲れている時の方が、機嫌が悪かったり、攻撃的だったりしませんか?
または、夜更かしの時間と、お子さんの態度が関係していると思ったことはありませんか?
それは正しい見方です。
500人の未就学児を対象に行ったノースウェスタン大学の調査があります。
睡眠時間が少ない(24時間のうち、10時間以下)の子どもたちは、攻撃的で、すぐ突っかかるような態度を取り、規則などに従わない確立が、一般的な子どもたちよりも25パーセントも高かったのです。
反抗的な態度は、もう少し年齢の高い睡眠不足の子どもたちにも見られます。

テクノロジーが子どもたちの眠りに及ぼすこと

近年、スマートフォン、タブレット、大画面のテレビが、家庭で更に使用されるに伴い、子どもたちはかつてないほど、それらのスクリーンにさらされています。
これら電子機器には、刺激性以外にも、睡眠を抑制する要素を備え持っています。
機器から放たれる光線、とくに短波光ブルーライトは、メラトニンを最大限に抑えてしまいます。
メラトニンとは、寝る-起きるのサイクルを形成しているホルモンで、眠気を誘発します。
メラトニンが抑制されると、夜になってもなかなか眠気を感じず、夜遅くまで起きていることになります。
結果として子どもたちは貴重な睡眠時間を逃してしまうのです。
もしお子さんが、頻繁に目を覚ましたり、起きた時疲れていたり、夜ぐっすり眠れていない様子のとき、 またはなかなか寝付けなかったり、遅くまで起きているのに気づいたとき、子ども部屋にテレビやコンピューターがあるのなら、取り去ってみるのはどうでしょうか。
研究でもわかっていますが、子ども部屋のテレビやパソコンと、睡眠不足や質の悪い眠りは直接的に関係しています。
興味深いことには、フィンランドのフォルクハルサン・リサーチ・センター(folkhalsan Research Center)の研究では、この影響は男の子に対しての方が大きいとなっています。

貧弱な睡眠と事故

お子さんが疲れているとき、動作が危なっかしいなあと思ったことはありませんか?
約2,000人の子どもたちを対象にしたある研究で、3歳から5歳の子どもたちは、24時間の間に通常より睡眠時間が少ないとき、高いところから落ちる事故が多くなるようです。

睡眠不足と肥満

ニュージーランドを含む世界中のさまざまな研究では、慢性的睡眠不足にある子どもたちと肥満の確実な関連性が示されています。
睡眠が足りない子どもたちは、十分な睡眠を取っている子どもたちと比べて、太りすぎとなる危険性が高いのです。

思春期

十分な睡眠が必要なのは、子どもたちだけではありません。
マリア・ウォン博士は、子ども時代に睡眠トラブルがあった子どもたちは思春期にかけても、継続的に睡眠障害を抱えやすいと発表しています。
睡眠に問題がある子どもたちは、やがて思春期を向かえる頃になっても、いろいろな経験をしてライフスタイルを豊かにしようという意欲に乏しく、 頭にカッと血が上った時にそれを抑えることができない、という傾向にあります。

お子さんの睡眠は十分でしょうか?

お子さんが十分眠っているかどうかを確かめるよい方法があります。
息子さんや娘さんが物事をどのように感じ、行動を起こしているのかをよく観察してみましょう。
眠りの足りない子どもの症状として、以下のような特徴が日中も見られます。

  • へんな時間に眠たそうにしている
  • 一つのことに集中できない
  • 時間があると、極端に即座に数分で寝入ってしまう
  • 一日のうちでも妙な時間に眠ってしまう。例えば夕食の前など
  • 簡単にぐずついたり、すぐイライラしたり、駄々をこねたりする
  • 癇癪を抑えられない

恐れや不安を軽くしてあげて、子どもをぐっすり寝かしつけ

子どもたちの認識能力や感情は、開発の過程にあります。
こわい、心細い、という気持ちを和めることは非常に大切です。
真剣に取り組みましょう。
夜になるとこわくなる気持ちを安らげるためには、どんなことができるでしょう?

  • 安心させ、支えてあげるために、いつでも傍に行けるようにしておく
  • 想像と現実の違いを教える
  • 夜の恐怖感を軽くするため、日中のストレスを減らす
  • こわいテレビ番組、映画、お話、映像(テレビのニュースも含む)を見せない
  • 触り心地のよい安心できる、ふわふわしたおもちゃを与える
  • こわい夢で目を覚ました時、なるべくすぐ傍にゆける準備をする
    (対応が早ければ早いほど、子どもは夢の恐怖から抜け出やすく、あなたもお子さんもまたすぐに眠りに戻って行けます)
  • 子どもをスーパーヒーローにして、こわいものをやっつけるお話などをしてやる
  • ビタミンB6、マグネシウムのサプリメント、ホメオパシーのレメディー、フラワーエッセンスなどで、子どもに栄養を与え落ち着かせる

寝るときの決まった習慣

子どもたちが睡眠不足になる原因の最たるものは、大人が睡眠の大切さを軽く見ていることにあります。
眠るときにいつも繰り返し行う規則ただしい習慣が、非常に大切なのです。

  • 眠る前にいつも行う規則正しい習慣をつくる。
    心がやわらぐ遊び、お風呂に入る、パジャマに着替える、歯をみがく、本を読む、など、子どもと心が触れ合う優しい時間を持つ
  • 子どもの眠る部屋は、子ども自身も大好きで、居心地のよいものであること。
  • 手触りのいいおもちゃ、気持ちが落ち着いて眠りに入ってゆきやすい毛布を与える
  • ベッドのシーツや布団には、品質のいい天然繊維のリネンを使う。
    (ちょっと高額でも子どものための投資と思いましょう!)
  • 部屋は定期的に除湿したり、ほこりがたまらないようしたりにする
  • 少なくとも寝る1時間半前からは、テレビやコンピュータなどの刺激的な遊びを避ける
  • 年齢に合った就寝時間を決め、毎日その時間になったら寝かせる
  • 気持ちがほんのりするような、寝る前の習慣をつくる。
  • 子どもと一対一で向き合って、今日起こった出来事を話したり、本を読み聞かせたり
  • 深く息を吸って、吐く、深呼吸の方法を、小さな頃から教える
  • 子どもが寝入ったら、全ての明かりを消す

しっかり眠る事がもたらす大きな幸せ

幼い子どもがぐっすり眠ることで、その子が得る恩恵は測り知れません。
健やかな発育、優れた学習能力、健康、高い免疫力、知的な振る舞い、毎日のストレスや外部からの圧力に対応する能力や強さも、子どもの時から開発されます。

子どもたちが健やかに眠ることの重要性を、親ごさんが理解することは、子育てをする上で非常に大切です。
子どもたちが幸せでいることで、家庭は安らぎの場所になるのですから。