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眠れない、起きれない、眠りすぎ、不眠症と体内時計の乱れ


眠れない、起きれない、眠りすぎ、不眠症と体内時計の乱れ

太陽が昇ると起き、沈むと眠るというリズムを、人間は有史以来繰り返してきました。
そのリズムは、私達の体で強く刻まれています。
社会病とも言うべき不眠症に、大きく関わる人間の体内時計。 そのリズムの24時間を、BBCが特集しました。
以下はその内容をまとめた記事の翻訳です。番組で取り上げられた体内時計に関わる5つの事柄をあげました。

眠りが足りていれば、目覚まし時計はいらない

研究者は、我々が必要な眠りを「軽く見すぎている」、と警告しています。
オックスフォード大のラッセル・フォスター教授は、以下のように語ります。
「朝起きる時に目覚ましが必要とか、朝眠気覚ましのカフェインが必要などという場合、あなたはもっと眠りが必要です」
小さなことにイライラしたり、怒りっぽくキレやすい、極端に気が短くなるなどは、睡眠不足が一つの要因になっています。
生活を見直し、一日を自分でコントロールすることが大切です。

オリンピックの水泳選手は朝がキライ

午後になると、筋肉は一日で最も弱い時と比べ6パーセントも強くなります。
心臓と肺も、午後の方がよく機能します。そして体内温度も高くなり、自然に暖まります。
オリンピックの銅メダリストスティーブ・パリーは、こう語っています。
「だからプロのアスリート達は、夕方に競技します。
その時間の方がパフォーマンスが高いのです。
オリンピックに向けての練習は厳しいものですが、主要な訓練は午後の遅い時間に行われます。体の準備ができるのがそのくらいの時間だからです。
朝早い時間から、厳しい訓練をしようとは思いません」

薬を摂取する時間にも適した時間がある

体が薬を摂取した時の反応も、体内時計と深いかかわりがあります。
時間治療の分野では、薬による治療に慨日リズムを取り入れています。
例えば、インフルエンザの予防接種なら朝、スタチン(コレステロールを下げる薬)投与は寝る前が最適、という具合です。
フランシス・レビ教授は、がん治療に体内時計の考慮を取り入れた先駆者です。
「薬の代謝を司る細胞の中にも、体内時計息づいています。
ですので、夜飲んだらいい薬、日中飲んだらいい薬、というように区別すべきです。
時間治療は、治療による毒性を減らし、患者の生活の豊かさを高めます。
患者の慨日リズムを尊重するのです」

遅い時間の食事は太る

高カロリー摂取は、ウェスト周りを大きくする原因です。
しかし、食べる時間も大きな要因です。
薬を摂取する時間と同様に、食事を取る時間も大変重要です。
油や砂糖を夜遅い時間に摂取すると、体内で処理するのは難しくなり、肥満、第二型糖尿病の危険を高めます。
シフト勤務がある人達には大問題です。
サリー大学のヴィクトリア・レヴェル教授は、
「代謝機能も一日の中で変化します。早い時間の方が、食べ物をよく代謝します。
夜遅く食事する人にとっては、食べ物の代謝は難しく、健康全体に影響してきます」

夕方のブルーライトは不眠症の大敵

体内時計は、光を一日の始まりと認識します。
夕方の明るい光は、目を覚まさせる原因となります。
スマートフォン、タブレット、コンピュータのLEDライトは、ブルーライトをたくさん含んでいます。
体内時計を脅かすまさにそのものです。
ハーバード・メディカルセンターのチャールズ・チェイスラー教授は、こう語ります。
「光にさらされていること、特に夕方短波長の青っぽい光にさらされることは、私達の慨日リズムを遅い時間にリセットするとしています。
睡眠を促すホルモンメラトニンの分泌を遅らせ、朝目を覚ますのを遅くするのです。」

まとめ

私達の体は、太陽の光と一日の時間に沿って生活すれば、最適に機能するようにできていますが、現代社会は、慨日リズムを壊す生活をあなたに強制しています。
不眠症などは典型的な現代病の一つと言えるでしょう。
眠れない、起きれない、眠すぎる。。。体内リズムの乱れを直すために、一日の過ごし方を見直してみませんか?